毎年5月、国立市役所の花壇に咲く「アンネの薔薇」が咲く頃に、そのバラをみられるコースを作ろうと設計したGPSアート。5月に相応しく、シンボリックで、地上絵にふさわしく、衛星視点からはっきり捉えられるような印象的なフォルムにできないかと、まだ20作ほどしかコース作品がなかった自分にとって熱を込めたコースでした。
晩年のピカソの絵にある鳩の一筆画が好きで、リアルに描いた鳩ではなく、象徴的で、デフォルメされているのに生き生きとしている、こんな「メタ的」なフォルムを国立市の道路で作れないかな、と国立市の道をさがしました。
レディーガガの鳩ブローチ
とにかく鳩の形がすきで、たとえば、2021年のジョー・バイデン米大統領就任式にアメリカ国家を歌ったレディーガガの胸に大きく付けられた鳩のブローチ(下写真参照)。とても可愛くないですか。文様的というか、彫り物的というか。紙に描く絵と違って、焼き物や陶器に描かれる動物の絵って、媒体が持つ制限でかなり省略されますよね。リアルな絵よりも「こういう絵」になぜか惹かれてしまう。
鳥は一番のお気に入りのコース
とても気に入った形になったので、何度か走っていますし、このデザイン以外にも合計4つ程のバリエーションがある。ランニングコースは鳩や鳥だけでいいと思うほど、ランニングアートは鳥コースが一番適していると感じます。理由は「ナスカの地上絵」のハチドリのように、空高いところからでしかみられない、というストーリーを感じるからで、そんな絵が人知れず灯台下暗しな距離で足元に存在していたら面白いですよね。
RunGoアプリで誰でも走れます
このコースは、ランニング専用ナビアプリ「RunGo」を使えば、誰でも音声ガイドを受られて、地図プリントを持つことなく手ぶらでコース通りに走れます。ランニング中に「100m先で左に曲がってください」「右に曲がって…」みたいに音声で案内してくれるので、ランニングアートにとても向いていますよ。未体験の方は挑戦してみてください。
コース詳細(外部リンク)
国立市の市民ランナー。コースの題材は、干支や鳥などの動物がほとんど。ブログでGPSアートの作り方などを紹介中。twitter、Instagram、Youtubeチャンネルがありますので、ぜひフォローお願いします。