「描くルートは決まったけど、どうやって描くの?」
「GPSラン専門知識が必要そうで、敷居が高そう」
いえいえ、そんなことはありません!
様々なGPSデバイスを使い分けているベテランが、やさしく解説します。
※文末に初心者イチオシの種類をまとめました。
GPSの種類
大別すると3つに分類されます。
- スマートフォンアプリ
- ランニングウォッチ(GPSウォッチ)
- GPSロガー
僕が始めた2008年当時はGPSロガーしかありませんでしたが、2010年代にスマホの普及やGNSS(全球測位衛星システム)の発達により飛躍的に使い勝手が良くなりました。
1. スマートフォンアプリ

入門者向け。
スマートフォンに内蔵されたGPS機能を利用し、位置情報を記録します。
GPS衛星以外の情報(気圧計、無線基地局など)も活用して位置補正をしています。
長所
- 価格 無料で使えるアプリが多い
- エンタメ機能 記録をシェアしやすい
短所
- 開始にひと手間 会員登録が必要
- 駆動時間 消費はげしく半日も持続しない。外付けバッテリー必須
- 動作が不安定 時々アプリが落ち、記録が途絶える
細分すると、スポーツブランド系、アプリ特化型系、GPSロガー系に分類されます。
スポーツブランド系
Nike、Adidas、Asics といったアスリート系スポーツブランドが開発(実際はサービス買収が多い)したアプリ。
自社商品のブランディングが目的のため、アスリートのランニングを主とした「アクティビティ管理」がメイン用途です。
アプリ特化型系
スポーツブランドに属さないアプリ。
スポーツブランド系アプリとの差別化を出すため、「SNS機能」「マルチスポーツ」「画像や動画の出力を強化」といった特徴が見られます。
また、他のアプリとデータ連携しやすいのが特長です。
GPSロガー系、その他
GPSロガーの代用として開発されたアプリ。
機能を絞り込んだものが多く、それぞれ特長がある。
個人やベンチャーによる開発が多いため、サポート体制の厚さは要チェック。
2. ランニングウォッチ

アスリート向け。
GPSの他、心拍計や万歩計を搭載し、実質ウェアラブルコンピュータです。
ランニング等のペース管理に特化し、エンタメ的要素は薄いです。
GPSランやお絵かきラン愛好者は、ランニングウォッチ併用者が多い印象。
現在はアプリが充実しているため、GPSでお絵かきを始める人は、わざわざランニングウォッチを最初から購入する必要はありません。
※勿論、元からランで使用している人はこれで十分です!
長所
- 防水 雨天でも使える
- 駆動時間 半日~10時間程度
- 多機能 バイタルサイン(移動ペース/心拍/歩数)も計測可能
短所
- 価格 数万円~10万円
- 計測以外の操作は手間 データ書出しやシェアにひと手間かかる
3. GPSロガー

玄人向け。
位置情報衛星からの電波情報メインに演算し、位置情報を記録するだけのツール。
GPSアートが生まれた頃は、これが主流でした。
元々は、兵士や登山者が現在位置を知るためのツールで、デジカメの付属品(写真と撮影場所の紐づけ)としても活用されました。
長所はバッテリーの持ちですが、短所は位置情報の記録以外に機能がないことです。
長距離や長時間のアクティビティを記録するのに向いています。
長所
- 駆動時間 機種によっては24時間以上
- 操作性 電源の ON/OFF だけ
短所
- 単機能 記録以外にできる機能がない
- 価格 高機能製品は高額(数万円~10万円以上)
- 専門知識 SNSシェアするには、データ加工が必要
主なメーカー
- GARMIN 世界シェアトップ。ほぼ一択
- その他 安価な製品はコチラだが、信頼性がイマイチ
どれがいいか?
個人的には、
- 入門者は、無料で使えるスマートフォンアプリ
- すでに使用中なら、ランニングウォッチ
- バックアップのために複数使用
- スマートフォン使用&3時間以上使用なら、外部バッテリーも一緒
です。
一部例外でGPSロガーが必須な作品制作もありますが、ランやウォークで描くのであれば、アプリかランニングウォッチで十分!
使い勝手に慣れてから、他のアプリやツールに手を広げてみましょう。
お手伝いします!
それでも初めてやるには不安が多くて心配な方は…都合さえ合えばご一緒します✨
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